“風の又三郎”
どっどどどどうぞ どどうど どどう
昨日、六甲山系、荒地山(592m)の山上は、すごい風が吹いていて、急激に秋になったことを知らせているようだった。Tシャツの高校生が慌てて、羽織るものを身に着け、持参のおにぎりを頬張っていた。山岳部、夏山以来の山行で、心配された雨もやみ晴れやかな気分で登ってきたのだが、季節の変わりよう、自然の不思議に驚いているようだった。わたしには、かれらがみんな「風の又三郎」のように思えた。どこかふしぎなパワーがあり、どこかわけのわからない気持ちを持ち、どうも大人がなくしたものを秘しているような。季節の変わり目の中に新しい可能性と展開が期待できた。