風が吹き抜ける
第一部のメッセージで「アルケー」という言葉を初めてお聴きしました。「万物の始原であること」「はじまりは突然に起こり、時間はありません。」との言葉に、無限なる世界を感じます。ピアノの音と共に、輪郭もなく遠のいていくもの、ぼんやりするものが繰り返し現れては消えていきます。やがて、ぼんやりしたものが鮮明になります。今まで制約があったものが消え去りました。何もかも次元が変わったのです。新しい次元で生きるのだと分かる第一部です。これから何が始まるのかと、内から力が湧き起こってきます。
第二部「はじまりのはじまり」第一部を受けて、先生のメッセージに嬉しくて嬉しくて、夢中で拍手をしました。ところが、ピアノの音は、女としてのしがらみ、負い目が浮き上がります。具体的なことだけではないと気づきます。いつからなのかと考えていました。意識に上らずとも、ありとあらゆるものが浸み込んでいたと気づきます。縛られているもの、縛っているものが、解きほぐれていきます。新しい風が吹き抜けました。新しく生きるのだと分かる瞬間です。これからがはじまりです。どんなことが起こるのか、これからの人生にワクワクと喜び溢れ、笑いがこみ上げます。風が通り抜けるように駅まで歩いていきました。向かった先で自分を表す時、今までにない自分の表現に、お腹から湧き出るエネルギーに驚きました。びっしょり汗をかいていました。お会いして間もなく先生が仰った「本当のことを言うと汗が出る。」正に気持ちの良い汗です。何の作為もないまま、表していく面白さを経験した昨夜です。はじまりました。面白い時を、ありがとうございます。