音連れ
こんもりとしたその地に、多賀城碑はあって、木々が待っていて、「高麗恵子」さんがいらっしゃいました。3.11の日に開催されるはずだった「高麗恵子詩と語り 大地の声」以来の再び、突然の「大地の声」の開催の便りをいただき、うれしくて、仲間と向かわせていただきました。ここで、お会いできるとは。。。と、どきどきでありました。風が吹いて高麗恵子さんの詩が詠まれていくのか、高麗恵子さんのお声が空間に生まれていくので、風が吹くのか。。。それはそれは、しあわせ以外ない空間です。胸のうちがふるふると震えて、しあわせで涙があふれるのです。私は高麗恵子さんの詩で一番最初に出会ったのは「出会い」の詩集にある「ひきさかれた人間」です。意味もわからず、号泣しました。時がたち、今、多賀城碑の木のもとで詩を詠んでくださった時、もともとひとつであったこと、愛よりなかったことをあらわしてくださり、身体いっぱいでわかました。大地も風も木も人々も。。王と民も。。。いのちひとつ。
高麗さんの即興詩がおわると突然、私たちにも詩を詠む場面をつくってくださいました。一緒にまるごといてくださって、うけいれてくださる「高麗恵子」さんや克哲さんや自然がなければ、声に発することも隠しつづけてきたことが、一人一人の声になって場にあらわれていきました。そして。感動しているまには、高麗さんは次へむかわれてしました。
高麗さんが場をあとにすると、土砂降りになって、それでもポスティングする地区にいくと、また晴れあがって無事にポスティングできました。
夜には、仙台高麗屋さんにて、5.13琵琶湖にて開催された「高句麗伝説」を聴く会とビデオ講演会に参加させていただきました。あまりにものすごい先生の音に、空間全部を根こそぎ変えるパワーと、高麗恵子さんから生まれていく詩。声。音。真実があかされ、たたかわずして、たたかい、真に勝つこと、真に美しいこと、生きることのど真ん中の経験でした。本日からもどうぞよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございます。