KEIKO KOMA Webサロン

震災24年目


阪神大震災から24年がたち、17日はいろんな行事が開催された。大災害のことを語り継ぎ、そこから得た教訓を忘れずと。でも、わたしには何か空しい想いが先行する。あのとき、「終わり、始まる!」と思いを新たにしたのは、みんなそうだったはず。なのに24年も経つと、すっかり昔のままに戻ってしまった。「復興」はなされたのだ。人は昔の言葉のままで話し、古い欲望を抱えて生きている。ほかに行く当てもないからであろうが、借り上げ住宅に居座っている人もいるし、生活保護のままで暮らしている人も多い。
さっき来た主婦は、「復興」できればいいこと、としか考えていなかったと漏らす。その人は、自分の言葉遣いを見つめ直すことで、子育ても夫婦関係も、とても楽になったと喜んでいるのだが、ちょっと良くなると、「これで安心」と歩みを止めてしまうのだ。いつも変わっていくことが大事と言いながら、東北のように「限界状況」のときに大震災がきた場合をあげ、いかに新生を希求せねばならないかが問題と話したのだ。「復興」という言葉だけで考えていては、ちっとも成長しないと改めて思う。
「いだき」では、内面が外部状況を変えていくことをいつも教えてくれる。目に見えない、容易に言葉にならない、そしてもいつも変化している心を見失わないようにしたい。

 

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三鷹市公会堂 光のホールにて
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仙台高麗屋にて
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奈良吉野より