雨音
尊いジェンダー講座のお話の一端を、このウェブサロンで知ることができ誠にありがとうございます。先日の京都での先生のお姿に「どれほどお身体も大変なことだろうか」と感じることがありました。ジェンダー講座の長い時間もお立ちになったままでお話しされます。そのような先生のお姿から、真に強い人間の在り方とはどういうものかを目の当たりにし、常に学ばせていただいています。私の住む街は今朝から雨が降っています。空も雨も風も時間のない存在であるのにその中で生きる人間が時間に縛られ支配されて生きているのは本当に奇妙なことだと、今朝、雨音を聴きながら初めて痛感しました。もう20年以上前になりますが、今や同居人となった当時の夫と、マクドナルドでポテトを食べながら「二人で食べると美味しいね」としみじみと感じ入ったことが忘れられません。あの時の満ち足りた気持ちが、彼のことを今や「同居人」とか言いながらも一緒にいられる理由のような気がします。自分自身の時間ということでいえば、予定されている本番や舞台のために準備をしている時が一番楽しいし時間も忘れているなあといつも思っています。ああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返しながらも目標とする形に作り上げていく時の時間のことです。「時間」と書きましたがそれは悪魔の介在する時間ではないのであればどれだけ嬉しいかわかりません。この数ヶ月、生きていても不安で苦しいばかりで、絶望感に苛まれていましたが、それもこれも時間に縛られていることが大きな原因だとようやくわかりました。自分が死んでも時間は続く、というのが絶望感の根底にあるとわかりました。時間って恐ろしいです。とここまで書いて、なんだそれなら生き方変えればいいんだと身の裡から聞こえてきます。体の中に風が吹き、重苦しい鉛のようなものが消えていきます。ところが意識を外に向けるとすぐさま重い重い状態になります。・・・ここが大きなヒントです。・・・とつらつらと書き続けてしまいました。雨音が今止みました。気付けば変われる受講生の強みを今こそ生かし、この人生を大切にしていきます。12日と13日に三鷹にて先生と高麗さんにお目にかかれることが何よりも嬉しく思っています。心からありがとうございます。