限りない世界

ヤマハでのコンサート、信じられない時をありがとうございました。
開演前は熱気に満ちて、でもどこか狂気に満ちているような苦しい気持ちと亡くなりそうな方をみた時の体の実態と空間との境がぼやけるような感じが空間全体にありました。第一部のコンサートメッセージを聞いて、やっとその開演前の感覚が昨年の京都・奈良の高句麗伝説の感じに似て、押し込められた情念がまとわりついてくるような感覚であったと思い出しました。

第一部の体感もまた初めての感覚でした。熱に浮かされるような苦しい感覚は先生の演奏が進むにつれて風と共に少しづつ取り除かれ、時折体が音にびくっと反応したり、急に肩が重くなったりしていました。ふと白いふわっとした存在が私の内側に入り込み、それを感じていると突然力強い光のパイプが先生となのか、光の源となのかと繋がって、一転して幸せな気持ちに包まれました。満たされた意識はどんどん拡大し、光の道が目の前に拓かれていきました。執着を遺した魂もそこに戻れるといいねと心の中でつぶやきながら、白い龍が導くその世界からおかえりと包まれるような暖かさを感じました。

第二部は初めから幸せいっぱいな感覚に包まれていました。終盤、先生の演奏から先生の内面の宇宙に入り込んでしまったかのように感じ、無限に広がる宇宙の中で終わらない音が響き渡るように感じました。愛ある魂は永遠。限りない世界の中で限りない愛を感じた第二部の経験でした。特にアンコールでは先生の魂顕れる渾身の演奏と感じ、全身に響き渡りました。

いつも先生と共に在るようにと生きることを心がけていますが、やはりお会いできて空間を共有できるコンサートでの経験はとても幸せな気持ちになると改めて感じます。ここが原点ならば誰のいのちも傷つけることのない世界が拓かれると新しい暁の時の到来を感じさせる2日間のヤマハコンサートでした。本当に幸せな時をありがとうございました。