閑寂な日本の心

水が滲み出るような美しい一音一音をお聴きし、ピアノで表現される「侘び寂び」は日本人は大好きな感覚と無上の喜びが湧きます。そうでありながら今の日本では失われ、忘れ、知らないようにして生きていることが生命の中で蘇っていきます。いつまでも聞いていたく、メッセージに表現された美しい日本語とピアノの音から滲む美しい景色の中で、ただ静かにしているという幸せは愛の源です。足りなくても手入れしてそのことを楽しむ文化や、趣を感じて静かにしていたい心が充たされます。三鷹風のホールのピアノの安定感と日本文化を表すテーマが一体となり聞こえました。
二部では愛が癒され、年月を経て豊かになっていく愛と共にある神の現れは余計なもの全てを吹き飛ばす力に溢れていました。愛以外何もないことは古い世界にとってはこれ程恐いことはないのだと感じます。
日々新たな愛の次元を経験させて頂き力が抜け切るほどの衝撃となっています。どこまでも人生最高が続く美しいコンサートを心より有難うございます。