門出

本日も本当にありがとうございました。
先生の千里眼にすべてお見通しと恐れ入ります。心臓のど真ん中を突くような核心的なご指摘に対し、痛快で笑いがこみ上げてくるのでした。ありとあらゆる角度からたんくさんのヒントをいただいた応用コースでした。経営者ならどう考えるのか、という視野や視点が先生のお話しにより知らず知らずのうちに醸成されていく経験をします。とても面白いです。
６月を駆け抜け、確かに、これからの方向性をつかみました。つくづく、方向性が見えない状況や方向性を見失うことほど、生きること対しに恐ろしさを覚えることはないと感じます。私自身は６月のコンサートを経験し、今まで取り組んできたことすべてに対して、新しい目標が生まれ、新しい挑戦が始まりました。コンサートで生まれたことや見えたことはすべてやってみようと取り組んでいますが、あまりに数が多く、まだその全てには着手できていないほどです。コンサート中何度否定しても、会いたいと浮かぶお顔があり、思い切ってメールを出し、会いに行き、それをきかっけにして次自分が取り組むべきことが見つかるなど、コンサートで生まれた本音を実現し始めると、道がどんどんと開かれていく今です。行きたいところ、読みたい本などがあり、やることが多種多様に膨らんでいくことがとても豊かなことと感じ有難く感謝が生まれます。
また数日前、今更なぜ？と感じるような魔が差し、意識がとられそうになる経験もありました。言葉が狂い始め、過去の怨念のような意識を助長するように言葉が動き、寝ても覚めても夢にまで見るほどに囚われていく状態に、これはおかしいと初めて自らに対して問いが立ちました。生命の裡にあるコンサートの豊かな前向きな新しいエネルギーとは相いれない魔が差したと理解すると、突然おかしさがこみ上げ、すると不思議な事に魔は消え、新たに掴み始めた、新しい世界、新たな空間に生命が溶け合いワクワク感が戻ってきました。以前は行くところまで行き、動けなくなるくらいまで落ち込んでは、また余計なものを取り払っていただいて自分を取り戻すことを繰り返していましたが、そのような無駄も今後は自分で取り除いてゆける兆しにとても力強い勇気が生まれてきました。
またふと、この先未来を拓くような出会いがあるだろうか、何も起こらないままに時間だけが過ぎてしまうのではないかと少し不安気な弱気な自分が顔を出した一瞬には、先生と高麗さんのお顔が浮かび、先生と高麗さんに出会えた奇跡を想えば、取るに足りない無意味な不安だと思い正していました。先生と、高麗さんと、同じ時代に生き、同じ日本に生まれ、同じ地域でお会いできる奇跡は長い人類史を想えば、針の穴を通すような千載一遇の機会、得難い奇跡だと感じ、この幸運をつかんだ自分がこの先つまらない人生を生きるはずがあろうかと感じると、不思議なほどに力が湧いてくるのでした。

今は、先生のお声でお聞きする日本人という響きがズシリと腹に響きます。ほんの１世紀や２世紀ほど前を考えても、今の日本人とはまるで異なる姿で生きていたことを思い巡らし、茶の文化、わびさびや、武術など日本文化を経験させていただいたコンサートの経験をもとに、一番早急にまた深く学んでいくべきことが日本のことだと感じる今です。これまで愚かにも無関心だった世界に好奇心が生まれ踏み込んでいく喜びが満ちてきます。

素晴らしい始まりをありがとうございます。