銀色の輝き
「エレガント」高麗さんに仰っていただいたその言葉がわかりたくて、毎日心模様のバッグを眺めています。私の中で「エレガント」という言葉は、無縁だと思っていました。言葉を調べてもピンとこないので、自分の中に在るものを見つけたくて毎日眺めています。そんな折、突然気がついたのです。今まで周辺のことばかり気を取られて生きていたこと、自分の中心に在るものがあるにも関わらず見ない振りをしていたこと。私はあの日、ロームシアターでニットワンピースを手に取っていました。とても素敵でしたが、何かが決めかねていました。高麗さんが心模様のバッグの所にいらっしゃるのが、とても気になっていたのです。何かに押されるように、そのくせ真っ直ぐにその場に行っていました。そして選んでいただいたのが「エレガント」でした。私はずっと、いつか心模様のバッグを選んでいただこうと決めていたのに押し込めていました。その日が訪れているのに、違うものを手に取って誤魔化そうとしましたが、あの日の巡りはそうならなかったのです。「前にロームシアターで決めた心模様の額と、このバッグがつながっている。」と、高麗さんが教えてくださりました。あの日、私は母のことをずっと考えていました。何とか力になりたい一心でした。コンサート終了後には、心模様へと足が真っ直ぐに向かっていました。「お母様、喜ぶね。」スタッフの方の一言に涙溢れ、「お母様の顔が見えた。」高麗さんの一言で、泣きながら抱っこして東山駅まで歩きました。三つの輪の下に一つの石が縦に二つあるのを見た時、私は自分の姿を見たのです。たった一人であっても、必ず力になってくれる方が一人現れ、やがてそこから人が集まり上昇した先には無限なる宇宙の彼方へつながると見えたのです。困難であればあるほど、今までもそうであったと改めて気がつきました。自分の中心に在るものは本音です。生命の中心です。お金のかけどころがわかりました。今までも大きなお金が動く時は、自分が大きく変わる時です。そしてそれは、すべて京都でした。周辺で生きるのはやめます。今、心模様のバッグが宇宙に輝く星空のように、銀色に輝いています。あまりにも美しくて、涙がこみ上げます。高麗さんが仰った通り、一つに繋がっていました。この出会いをありがとうございます。