KEIKO KOMA Webサロン

運命愛


府中の森芸術劇場でのコンサートをありがとうございました。

第一部では、自分によく起こるパターンを経験しました。開始15分間はピアノの音が体に入ってきますが、その後はパッタリと音が体に響かなくなり、ピアノの音に違和する体が痛む時間が第二部の終盤まで続くというものです。このような時は大抵頭が原因であることが多く、コンサート終了までに抜け出せるよう、あれこれ原因を探る時間が続きます。今日も第一部はこのような状態で時間が過ぎていきました。しかしながら、普段との違いは、頭に杭が刺さっているような体感があったことです。

第二部に入ると、気持ちが落ち着いてきました。そして、「運命愛」というメッセージから、繰り返すこのパターンは自分の運命と関係しているかもしれないと直感しました。体に痛みを感じながらもその原因を探りますが、ピアノの音は一向に体に入ってきませんでした。そして、ふと先日の狛江の応用コースで先生からお話しのあった、ピアノの音が命そのままの表現であることを思い出しました。あれこれ原因を探っている頭の働きそのものが余計なのではないかと気づきました。そして、それが「解釈」であるとわかり、講座二日目で明らかとなった、わかる前にわかったつもりの状態で止まってしまう、自身のそれまでの運命を思い出しました。解釈する頭がフィルターのように機能し、ピアノの音を違ったものとして体に伝え、体を痛めていると感じました。そこで、頭の余計な思考を止めると、何重もの解釈で詰まっていた、頭と体の間のパイプの通りが少しずつ良くなっていくような体感を覚え、頭と体が次第に楽になっていくのがわかりました。そして、完全にパイプが通ると、体が天と繋がり、ピアノの音が体に入ってきました。すると、突然ピアノの音が一変し空間を一挙に押し広げ、窮屈な状態から一転してどこまでも広がる自由で美しい天空の世界が広がりました。極北の地のオーロラのように美しく揺らめくピアノの音に合わせ、どこからともなく聴こえる女神の祝福の賛歌に心を奪われながら、翼をもつ鳥のように大空にゆったりと浮かび、委ねた体は大空に優しく抱かれ、大きな存在に受け容れられているようでした。

運命を乗り越え、愛と至福の悦びを経験できるコンサートに感謝いたします。

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渋谷区文化総合センター大和田さくらホールにて-3
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いだき京都事務所にて
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びわ湖ホールにて