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超新星 三鷹高句麗伝説


お正月の京都、戻って東京でのアントレ、存在論のあと、今日の高句麗伝説に向けて様々なものが吹き出てくる情勢を感じてきました。狂気の風を感じ、その合間に蜘蛛の糸のようにある言葉ともつかない旋律が流れてきて、それを口ずさんでいるとどこかで願うような祈るような呼び声となっていく感じでした。その感覚を感じていると本当に厳しい世界情勢が感じられ、今年初の高句麗伝説はただ事ではないと感じていました。とはいえ現実にはその週はとても忙しく、思考も動きも止まってはいられず、無事に高句麗伝説に初めての方をお連れ出来た時にはホッとしました。

神聖なる存在が降り立つ美しい舞台。中盤、透明な珠を天に還すように差し出すと、天開き圧倒的な光が注がれていきました。高麗笛の音色、自分は聴覚が悪いので聴こえている音が正確ではないとは思いますが、今回の舞台の音は本当に今まで聴いた中で一番強く響き、こんなに音が出るのだと驚きました。天を呼ぶ激しい音は魔を祓い、厳しい今の時代を切り裂くようでした。大河のほとりの美しい女性の詩は満月に照らされた河面が映るようで、その女性とシンクロするようにその存在を感じました。

印象的だったフェニキアの詩、まるで太陽があらわれたように鮮やかな光に包まれ、なぜか懐かしいような感覚になりました。そしてあまりに圧倒的だったラストの光景は宇宙の果てまで繋がり、まるで超新星をみているかのような圧倒的な光源に繋がり、ただただ包み込まれるような光に溶け合っていました。

今回は中盤から空間が澄んでいくごとに、浮き出てくる気配が騒がしく感じ、聖と邪にひっぱられているような感覚がありました。最後の圧倒的な光源に辿り着いた時には光に溶け合い空間とひとつになることが出来ました。終演後は体も思考も熱を帯びているようで調整が出来ず、ご一緒した方には申し訳なく感じました。

二つに分けられる時代に入ったことを感じ、真の扉をきちんと開き続けない限り未来はないと痛感する今の時であり、自己の真と向き合うにはやはり先生のコンサートは欠かせないと痛感した高句麗伝説でした。導きの舞台をありがとうございました。

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