詩:”閲兵”
〔何があっても強く美しく生きるために、「掃除・整理」、「書く」が武器になることを確認しました。〕
“閲兵”
書架にきれいに整理した本が並んでいるのを眺めて
まるで前線に出征する将兵を閲兵する将軍の気分だ
よしこれなら十分に戦えるぞ!という気分が高まる
6月に転居以来、半年掛かっての家の整理が終わる
沢山の本やノートを処分し、沢山の賠償金を支払い
さりとて老兵は去るのみ、なんて気取っておられず
昔、楠木正成は、10万の足利軍に600ほどの手兵で挑んで
湊川の戦いで自害したらしい、善戦も空しく、意気喪失もせず
いま新聞連載小説で読んで、正成の気持ちが伝わってくるのだ
この戦いは厳しいだろう、けれど辞める気はまるでなく、意気揚々
なけなしの金で本箱を買い、ふらふらになりながらも片づける日々
でも”兵士”たちの顔を眺めていたら、夙川では勝てそうな気がする
※楠木正成は、建武3年2月の打出浜の戦いでは足利尊氏に勝利するも、5月の湊川の戦い では、大勢力の足利軍に敗北、兄弟と自害した。
※今年6月1日から西宮市川東町4-2-301に転居。芦屋市上宮川町の「E.S.国語塾」と、神戸市東灘区深江南町3-2-15の自宅を一つにし、再建に向かう戦いはじまる。