詩:花見
校門の前の枝垂桜が陽光の中で輝いていたので、思わず見上げ、写真を撮る
卒業生の記念植樹とあるが、何か初めて出会ったような気がする桜の花だった
いま、わたしは待つしかない状況なのだ
新学期からの時間割がまだできていないので、用意も打ち合わせもできないのだ
もう一つの学校に出向する日にちも決まらず、少し焦るような気持でいるのだ
事業支援金の申請をやってもらっているので、とにかくうまくいくのを待つしかない
5月末に転居を考えているけれど、4月末までは。仮契約の手続きにも入れない
だから、時を得て、満開の桜が、少し羨ましく、まぶしくあるのかも……
あまり気持ちがいい日なので、天王寺公園まで足を延ばす
なんとここも花見客があふれ、茶臼山にかけての桜が満開だった
いま、こんなにのんびりしていていいのかという思い
ウクライナ情勢の悲惨さや、コロナのリバウンドのことや、物価高のこと
折角だから、何十年ぶりに動物園にはいるも、ライオンが仰向けに寝ているばかり
思えば、花見なんかしたのは初めてか、世俗にまみれていて、いいとも思わないが
近くの「スパ・ワールド」で塩サウナに長時間、やはり疲れているのを感じる
だから、街の隅々の桜にまで目が行き、春を満喫して、帰ってきた……