KEIKO KOMA Webサロン

詩:立夏の雨


立夏の雨

 

朝からの雨だが、どこか明るく、濡れても苦にならない

立夏という言葉の響きが、心にうれしさを齎してくれる

一昨日、矢田寺でもらった山菜煮のタケノコがおいしい

何人もの知人に手紙を書き同行の誘いと呼び掛けをする

 

みんなそれぞれの苦労の中で、余裕と自由をなくしているのかも

先立つものはないし、いまの暮らしを維持するのが精一杯なのかも

世話と介護と育児と仕事と、ウイルスにまで追い立てられてばかりかも

高齢の独り身で蓄えもなければ、もう生きていけなさそうな気なのかも

 

それでもまた昔みたいに集い、話し合い、歌ったりして交流したい

同じような境遇だから、そのことには少しも触れず、わきに置いて

下手で音程も狂っているよと笑い、若いねと半分馬鹿にしたりして

なにもないけれどと、少しプレゼントをくれたら、渡せたら最高!

 

この雨の向こうに、そういう明るい機会が待っていそうな気もする

夏至までは昼の時間が長いのだから、十分に野山を歩けるだろうし

再び「表現の教室」をやり、「読書会」をやり、真面目に話せるかも

思いもよらぬ新しい仕事が舞い込み、驚くような再会もあるだろう

 

KEIKO KOMA Webサロン
ロームシアター京都にて
KEIKO KOMA Webサロン
比叡山 工房にて
KEIKO KOMA Webサロン
比叡山より2