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詩:熊笹の斜面を経て


熊笹の斜面を経て

 

東六甲、土樋割から斜面一帯の熊笹の急坂を登っていく

浅い春の鈍い光が熊笹に当たり、静かに揺らいでいる

その葉一枚一枚のクマは、あまり整然としていないのに

斜面全体になると、独特の柔らかいうねりになり美しい

何か良いところに遭遇しているような心騒ぎを感じる

 

蛇谷北山を経て山上の白山神社・石の宝殿にいたる

ククリ(菊理)媛を祀った祠は、磐座からの気を感じる

番人に頼まれ、落ちた岩をもとの座に据え直す手伝い

遠く加賀の白山も望まれると聞き、気が遠くまで行く

熊笹のうねりと巌からの力が新しいプレゼンスを導く

 

パンデミックで仕事も低迷し、体調も不順な感じが続くが

年齢も資力も経歴も関係なく、まだまだやれるだろう

自分のやりたいことを、容易に道は拓けずとも、地道に

困難と疲労と不安を乗り越えて、歩き続けるまでのこと

熊笹のうねりと巌の力が癒しと英気を与えてくれるから

※蛇谷北山は840m(芦屋市最高峰)、石の宝殿は870m。
※気がかりな鼻血も耳鼻科で電気処理、止まっている
※学校も三学期末、年度末で何かと多事多忙。
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