詩:梅雨前線消滅
梅雨前線消滅
あんなに重々しく列島に頭上に居座っていた前線が消えた
一昨日の海岸の明るい月で、梅雨明けを実感してはいたが
まるで天気図が後追いしているよう、ちょっとおもしろい
それにしても、ウクライナやガザの戦雲も晴れないものか
酷暑や混乱も嫌だけれど、それでも変化の世界の方がいい
哲学の読書遅々として進まず、デジタル・スキルもなかなか習得できない
経済的な収入の見込みは立たず、人間関係も新しい出会いが見えてこない
高血圧と歯槽膿漏と向き合う毎日、どうやら地道な健康管理しかなさそう
ただ、前触れもなしに梅雨前線が消えるように、これらの解消も期待する
どうして異常気象を放っておけるのだろう SDGsなんてまやかしだ
どうして分断と差別を煽ってばかりなのか 全体主義になるばかりだ
どうしてレアメタル獲得に夢中になるのか 地球破壊にしか思えない
どうして経済・コスパ・損得ばかりなのか 格差社会が強まるばかり
どうして多様性や他者への尊敬がないのか 頑なな頭では駄目なのに
世界は暗雲の中、歴史や懐古や保守に逃げ込んでもだめだ
スポーツやエンターテインメントに夢中になってもだめだ
ひとりひとりの感性を磨いて、やわらかい知性を身につけ
ひとりひとりの愛を創り、語り、分かち合っていくだけだ