詩:慈雨
朝、雨が降っていたので
これで季節が動くと、少し心が弾む
猛暑の奴め、コロナの悪魔、閉塞感の息苦しさよ
どうせまだまだ居座るのだろうが、何とかしのげそう
いま、仕事場のエアコンが故障中
もう一月前から、買い替えを頼んでいるのに
やっと明日の午後に電気屋が来るとか
何か人の気持ちが病気になってしまっていると思う
大阪に緊急事態宣言、兵庫に蔓延防止
でも、だれも耳を貸さず、勝手な思いを持つばかり
感染者数とか病床数とか、人流とか自粛とか
何の力にもならない言葉ばかりに踊らされて
雨が上がって、セミの合唱、蒸し暑さの昼に
結局は、自分で考えて、賢い生き方をせざるを得ない
ちょっと贅沢な昼食と、ランボー詩集と、芥川賞小説と
自宅に帰って冷房の中で、それで元気回復、意欲満タン!