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詩:六甲南面


いだきのみんなは元気を失っていないと思いますが、それでもお見舞い申し上げます。「新型コロナ・ウイルス」の蔓延騒ぎと社会不安の中で、声を掛け合って、「志」を失わないように生きていきたいものです。

六甲南面
林間の佇まいも! 樹木の枝越しの青空も!
あまりにも明るい見晴らしも! まだ冷たい風すらも!
山躑躅の紫の蕾を見つけてしまってからは、陽春を疑わず!
吐く息からは、生きていく体力――生命力を観取できる
吸う息からは、生きていく気力――精神力を確認できる

世の中はウイルスの騒ぎで急速に活気をなくしていき、
先行きの不安と収入減の怖れにすっかり混乱状態の中
だから心の中まで委縮し、忍耐と我慢で乗り切ろうとする
だから単なる風邪もなかなか抜けず、倦怠感が続いている
春の陽光と自然の慰撫に身を任せながら、六甲南面を歩く

ベンチに腰掛け、わが身の不運と疎外を嘆じているのではなく
しかし、ベンチに腰掛け、疲弊しきった心身を癒すことはあり
しばらくこの意味のない時間と屈託ない明るい空間に身を任せ
もう一度やり直してみようと、自分にも友にも言い聞かせよう
もう一度話してみようと、自分に思わせる――そんな六甲南面

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迎賓館にて
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到着しました。
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京都、八坂より