詩:五月の終わりに
5月の終わりに
神社の境内に入ったら、ふっくらとした気を感じた
もう梅雨かと思うような小雨まじりの曇天だったが
で、参拝し、おみくじを引いたら、「1番・大吉」!
身体の中の充実を言い当てられたようで、苦笑する
ことばに霊力や目に見えない力があることを伝えたく
いや自分自身にも納得させたくて、うずうずしている
お守り言葉や言霊と言ってしまう前の段階で語りたい
その語り掛けで、その人の病を癒し、再生への意欲に
あるいは書き留めることで、賢くなり幸せになること
道路が濡れている、すると雨が降っているのだと推論する
だが、これは「後件肯定の誤謬」とよぶ論理のあやまりだ
だが、この帰納推論こそは、生存に欠かせないことだとか
だが、それ以上に言葉の不思議な力を、わたしは思うのだ
人を当てにせず、さりとて新しい関係を創って、前進する
難しい課題を抱えて、長引く風邪を乗り越えて、精進する
美しい5月の夕空の下、ビールのジョッキを傾けて乾杯!
うす寒い梅雨空の下、正反対な天気だが、心は晴れやかだ