詩:やすらぎ
林を抜けると、陽だまりの道が弧を描いて水平に続いている
視界が開け、明るく神戸の街と春の煙ったような海が望める
まだ1月の最後の日曜日なのに、緊急事態宣言中なのに
たしかなぬくもりと、ゆったりした落ち着きを感じる山歩き
仕事も収入も減り、すぐに疲れてしまう体を抱えて
そぞろ不安と心配が波のように押し寄せてくる……
いくら頑張っても、あまり成果が出ず、満足もできず
何とか先を創るべく、知恵と力を奮っているのだが……
世界中がパンデミックで、政治も人心も乱れ、不安が覆い、
ミャンマーではクーデターが起こり、また暗い軍事政権に
中国の唯我独尊、アメリカの分断、ロシアの民衆の憤懣
わが国もマスコミの騒ぎと、政界の乱れが気になるばかり
ただ六甲南面の山歩きは、それでも力と意欲を与えてくれる
地獄谷から急な斜面を登り、魚屋道へ。 山の神から本庄山
そして、八幡谷に水平道を下っていくと、気持ちが済んでいく
セレンディピティ! 道の向こうにカミが待ってくれている!