詩:さびしさ
さびしさ
3月の春の夕方の光が、わがさびしさによく似合う
当てにしていた案件が、まるではずれてしまったときのさびしさ
当てにしていた人の言葉が、意外に冷ややかだったときのさびしさ
当てにしていたわが心の弱さが、はっきりと知れることのさびしさ
街を歩けば、まだ寒さは残っていて、公園にさびしさがよく似合う
別れるときは、必ず来るのだとわかっていながら、さびしい
離れるときも、いつか来るのだと知っていながら、さびしい
変わるときが、すぐそこに来ていると理解しながら、とてもさびしい
窓に映る風景も、次第に暗くなっていき、いまのさびしさによく似合う
かなしい過去は、もう捨ててしまって、つぎへ行くべし
おろかな失敗も、もうこだわって入れも、仕方ないではないか
かしこいいまは、変化を告げているけれど、やはりさびしい