言葉の力

土曜日の朝、冷んやりとした気配で目覚めました。ベッドの中で、雨の音と時計の秒針が響く音が、かみ合わない二つの音として重なって聞こえます。自然のリズムと、正確に枠にはめ込む時計のリズム。ふっと、自分の中で変わらぬものって何だろうと考えます。月日が経っても、周りがどうであっても、変わらず在り続けるもの。自分の中心に在り続けるもの。先生が講座で言われた「卓越」が、自分の中で分からないままいます。

その日の夜、SNSのコンサルの女性と話をしていたら、私の言葉には人一人を変える力があると言います。一人の人を、そのまんま変える言葉の力が、写真の投稿に在ると言うのです。ある時は、ほっこりとする。ある時は、泣きたくなるほど刺さる。ある時は、後押しして力を与えてくれると言うのです。「無垢だから」と、彼女は言います。驚きました。自分には、そんな力はないと思っていました。ただ、心動くままに、一番美しい姿と自分が感じるままに写真を撮っていました。そして、生まれるままの言葉を添えて、投稿していただけです。意識したわけではありませんが、今までたくさんの先生が撮影された写真や映像を見せて頂き、高麗さんの表現された言葉を聞き、見続けてきた中で学んできたのだと思います。

毎朝、私の投稿を見て元気をもらっていると、仰る方がいます。また、「私は一昨年、一人息子を亡くし、あなたの花にどれだけ癒された事か・・・元気を出して!」と、突然メッセージを頂いたのは、私が悲しみの投稿をした時でした。顔も名前も知らない方から、逆に励まされて涙が出ました。言葉の力を改めて知りました。

コンサルの方から、今まで都度投稿していたものをジャンル毎に分けて、まとめたらどうかと提案を頂きました。写真と言葉による名言集みたいなものができたら、きっと皆の力になると言うのです。まさか、私がと思いながらも、おもしろそうだと心が動きました。愛犬がきっかけで始めたSNSも、見よう見まねで三年半経ちました。今まで毎日続けられたことも不思議ですが、違う形に展開できたらと楽しみになってきました。先ずは、言葉を書き出してやってみます。