言葉に尽くせない経験

言葉に尽くせない尊い経験をさせていただいた奈良「高句麗伝説」を心よりありがとうございました。
開演前、ビデオ講演会を開いてくださりお会いした高麗さんのお姿に息を呑みました。お席の横に飾られた見たこともないほど透明感溢れるピンクの美しい芍薬のお花とひとつで麗しいそのお姿、圧倒されるほどの存在、触れたことのない深い瞳に終始涙込み上げ、全身鳥肌が立っていました。只事ではない高句麗伝説であることをそのお姿からわかりました。生命ひとつをまたお話くださり、最後の方の一言、高麗さんは生命ひとつは体感じてという旨の一言がその日の指針になりました。
会場に入る前、前日ライブ配信で聴いていたチームのメンバーに電話をし、英語テロップがどうだったかを聞きました。そこで話してくれたことから必要な調整をし、方針を変えて挑んだ奈良の高句麗伝説でした。琵琶湖の高句麗伝説では高麗さんのお言葉を聴くことに終始必死な状態でした。見て聴いては遅いという旨のビデオ講演会の場でのお言葉から聴いてテンポがずれていたことを認識しました。生命ひとつは同時であるとお聞きしたことを心に、高麗さんのリハーサルではその場に居て内面感じることに集中しました。見えたままを表現しているとお話くださっていました。リハーサルで確かな手掛かりを得て始まった本番です。お守りのようにして手元のノートには生命ひとつと書いて置いておきました。
本番は終始感動の連続でした。目を閉じ先生の演奏を内面でそのままお聴きします。高麗さんの詩が始まり、生命の中を感じ続けます。すると驚くことが起こりました。内面で聴いたお言葉は内面に在り続け、パソコンに打ち込むまでそこに在ります。在り続けるので忘れることはないですし、単語の順番も考えるともなくわかりました。その場で限界となっていたのはキーボードを打つスピードの限界でした。会場の中にいましたので生音で聴いたり、ヘッドホンで聴いたりと臨機応変にやる余裕もありました。出てこなかった単語の言葉をメモする余裕もありました。スローモーションのように色んなことが同時にできます。あれは先生の講座でお聞きしていたフロー状態だと終わった後わかりました。初めての経験です。歴史紐解かれる一こま一こまのその場を共にさせていただいた大変尊い終始感動のあっという間の一時間半でした。精度や表現力を上げることは課題でこれからも取り組むことです。入力のスピードはどうしたらと考える間もなく、スピードが倍になれば倍入力できるとすぐ答えは出ました。
高句麗伝説は本当に大掛かりな舞台であることに毎回驚いています。機材や楽器の量も凄いですし、会場側のスタッフの方も大人数です。そして１回きりの公演で全てを片付けます。
この度比叡山から始まり、生命ひとつを経験し、上手くいかない緊張状態とこれ以上ないほど集中高まり研ぎ澄まされていく緊張状態の両方を続く二日間で経験させていただきました。生命ひとつと何度もお伝えくださっていたこの数日、答えはお伝えくださっている通りと得難い経験をさせていただいた三日間でした。能力上げるには生命ひとつでした。これからの一瞬一瞬は生命感じてあり、これからのコンサートや講座でもそのようにあることが場を作り役に立つこととわかりました。スポーツの経験はないですが、試合に挑むスポーツ選手ってこんな感じなんだろうかとこの数日何をどのタイミングで食べるか、どう予定を組むかなど色々考えて実践し、成るようにやっていく尊いプロセスを経験させていただきました。これからの生き方を経験させていただきました三日間の高句麗伝説を心よりありがとうございました。先生、高麗さん、心よりありがとうございます。