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覗いた底


武蔵野でのコンサートは、怖くて怖くて仕方がありませんでした。独りぼっちで誰にも愛されず、ずっと分かってもらえないまま死んでいくのか。何て寂しい人生を歩かねばならないのか。恐怖のどん底の中で座っていました。目を閉じ、心の奥底を覗き込むと、真っ暗闇の閉ざされた孤独。何故こんなにも怖いのか、私は一体どこに居るのか、息をひそめ身を縮みこませ、暗闇のどん底に蹲っていました。どれだけ時間が経ったのでしょうか。突然光が射し込みます。その光は辺り一面を照らすと同時に、巨大な光の柱が何本も立ち、私の闇の心を照らし出しました。何もかもが露わになる時、ひとつの巨大な空間となり、何もかもが光と変わりました。自分が創り出した闇の世界だったのでしょうか。光に照らし出されては困る悪魔の世界は、独りぼっちで何もかもが遮断されている闇であり、それをぶち壊し、すべてをさらけ出す時には、恐ろしい恐怖が襲うことを身をもって分かりました。「言ってはいけない。身を守れ。縮みこんで蹲れ。いつだってそうしていただろう。目を閉じろ。」様々な言葉が浮かびます。光がそれらを打ち破り、ぶち壊すと何もなくなりました。広がる世界は風が舞い、自由自在に駆け巡ります。この体感、心地よさ、スピードに乗って、私を遮るものは何ひとつなく、ひたすら舞い続けていました。この時を待ち望んできたと知る今、何もかもがひとつとなる風を私は知っています。レバノンで吹いた無限なる風です。透明な心を映し出す光は、心の奥底を攫っても何もない光の心そのものです。美しい緑と青の光、奥底を映し出す生命の光を見ました。ここに辿り着くまでのあの怖さは、一体何に例えたらいいのでしょうか。先生のコンサートでありながら、一席に身を置いている事すら意識も及ばない、暗闇の底を覗き込みました。月末で第一部のメッセージをお聞きすることができないままコンサートに臨みましたが、一体何だったのでしょうか。いずれにしましても、無事に抜け出すことができた今、心底ほっとし胸を撫でおろし、表現できます事に感謝いたします。ありがとうございます。

 

 

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無事に到着しました
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レバノンにあるシリア難民キャンプより2
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府中の森芸術劇場ウィーンホールにて