“見えざる神の御手”
市場に任せておけば、見えざる神の御手が働きうまくいく、とアダム・スミスは述べたとか。どうやら「新自由主義経済」も、利潤率低下と地球環境の悪化とによって、行き詰まりを見せ、AIの進展によって、もうどうにもならなくなってしまった。もう「神の御手」を待ってられない。神も機械も頼れない時代なのだ。この先は、各自が疑問を発し(瀧本哲史『ミライの授業』)、冒険を生きる(先日の応用講座)しかなさそうだ。
「早く答えを言って下さい!」と生徒たちは叫ぶが、「いや答なんかないよ。」としか言えないでいる。よほど注意して、「わたしは、こう読み取りたい。こう考える。」と付けくわえることはあるが。でも、授業が終わると、生徒たちの表情が明るくなっている。一層親しみを感じる存在に思える。やはり、「見えざる神の御手」が働いているのか。