衝撃的な力
透明感のある美しい空、宇宙が真空ではないというコンサートメッセージに驚くと共に、充溢という言葉を反芻しながらの盛岡コンサートでした。
驚いたのは第二部のパイプオルガンで、体が焼却炉にでも入ったかのように熱くなることは今までにもありましたが、何かが昇華されているのか、空間の抵抗値なのか、体の内側から爆発するような閾値に達したと感じた時、突然パイプオルガンの音が止まったように感じ驚きました。降り注ぐあまりにも膨大な熱量にパイプオルガンがもたなかったのではないかと感じてなりませんでした。突然音の支えを失い戸惑った瞬間に、中心から外れ具合が悪くなってしまい、腰が重く締め付けられていくような感覚になりそれも驚きました。
ピアノに変わりゆっくりと空間が上昇し、大きな存在の御手に重なりつつまれ、おびただしい数の上昇する光の珠を抱きかかえるように在る存在、空間に浮かびあがる体は解き放たれ、空間に溶け込んでいきました。
あまりにも圧倒的な空間と熱量に充溢という言葉の意味をかみしめると共に、人と人が愛し合うこと、満たされ向かう未来に感情を超えた一滴の涙が浮かぶ、不思議な満ちる空間でした。しあわせ満ちる不思議な銀河の旅、また今月も焙煎くださったコーヒーを頂ける恵み、当たり前でない日常に感謝すると共に先を創ります。ありがとうございました。