血潮
この社会で日常に生活するといつの間にか身体の中が偏り、滞り、冷たくなってしまいます。そして疎外的になっているのも気づかずに意識で元気にふるまったりとします。しかし、本来の命中心の身体を取り戻すと、体中にエネルギーが回り血が通いだし、自分が他の生物と同じに「生きている」ことを自覚します。この瞬間瞬間に生きていることが、「今」であり何も引きずらず、何も期待しないでただ「する」ことに至ります。コンサートにて毎回、人間の身体を取り戻す機会をありがとうございます。また、全体の繋がる生命にも及ぶコンサートにありがとうございます。
田嶋利江子