蝋梅

昨日となってしまいましたが青空の下、久し振りに母と父のお墓参りに行ってきました。数日前「雛人形を出しに帰る。」と言ったのに、前夜自分で頑張ろうとして「雛人形のケースを抱っこしたまま倒れた。」と、電話で母が笑います。家に帰ると「せっかく良くなりかけた腰が痛い。」と言うので、思わず「まったくもう。だからその為に行くって言ったのに。」とこぼせば、「あんただって疲れてるじゃない。」と呟きます。思わず泣きそうになりました。「いいんだよ。」と、声になリませんでした。その代わりに、「明日は、お墓参りに行こう。」と言うと、母の瞳が輝きます。2人で父のお墓に行ったのは、いつが最後だったのだろうかと思い出せないくらい久し振りでした。その帰り道です。ふっと眺めた庭先に、ずっと、ずっと会いたかった蝋梅が咲いていました。写真でしか見たことがなく、いつか見てみたいと願っていた花です。やっと、やっと会えました。透明な光を放つ蝋梅の花の輝きと甘い香りと共に、母と眺める穏やかな時が静かに広がります。あまりの幸せに、涙が込み上げます。何て穏やかな空間なのでしょうか。結工房から、たくさんのコーヒー豆の通信をありがとうございます。エチオピアから日本へ届くコーヒー豆の道のりを、世界に、思いを馳せました。「ジェンダーフリー」この言葉に胸が開きます。