KEIKO KOMA Webサロン

自然


4月6日の三鷹コンサートに参加させて頂きました。

第一部のメッセージは、日本人であるのに、正直わかるようなわからないような曖昧な感覚でお聞きしていました。本居宣長さんの本も非常に面白く感じながらも難解な引用も多く読み途中であり、日本にあらわされる「もの」とは一体何であるのか、興味深く演奏に耳を澄ませました。先日夜勤の訪問のお宅で、吉野山の桜の映像を拝見させて頂く機会がありました。東京でみるソメイヨシノの桜も素晴らしく美しいですがそれとはまた違い、濃い、薄い、色とりどりのピンク色の山桜が連なるように山を埋め尽くし、咲きながら花びらがはらはら舞い落ちる光景は木の陰からかぐや姫が現れてもおかしくないと感じる程に時を忘れるような桃源郷的な美しさが在りました。演奏からはその時の光景が思い起こされたり、山の源水、湧水、岩間を流れる清水に身を浸し身体を清める心洗われるような心地良さを感じたり、日本の瑞々しい自然を感じ、この自然環境で生きることによって心が培われてきた、この環境が日本人という心を創ったと感じられました。
最近環境問題のお話をお聞きする機会が増えたことも影響しているのかもしれません。自然環境から心が創られたのならば、自然環境が破壊される時、人間は人間ではなくなってしまうという危機的状況や、この資本主義社会の不自然さを感じました。
第二部では、あらわるというメッセージをお聞きし、姿勢を正し耳を澄ませました。それでも自分が感じるのは自然の世界でした。ある演奏の中では海を感じ、それも身の内に海を感じ、太古には単細胞生物として海と一体になってただこの雄大な流れの中に居たその心地良さの中に在りました。また更に宇宙のチリとなって大宇宙空間に漂い、高麗さんが表現される色鮮やかなマーブリングのような星雲が宇宙の中にパッと薔薇が咲くようにあらわれ、次々あらわれるその美しさに見惚れていました。
どんどん小さく、限りなく「ない」ものになってゆきながら、脳の奥の方には宇宙のチリであった何億万年前の記憶は微かに残っているのかもしれないと辿ってゆくように感じました。その更に元って何なんだろうと感じた時に演奏が終わりました。
沢山の拍手の中コンサート会場の一席にいるという現実の世界に戻り、いだきしん先生は笑顔で、どんどん素直になっていった自分の状態がわかり、胸がグッときて涙が溢れました。
先生がメッセージで伝えて下さり演奏で表現された世界をそのまま感じられているのか、と考えるとまだまだ余りにも自分勝手な感覚であり、まだ理解できる段階には人間として至っていない事を感じながらも、経験させて頂くことは今を生き、未来へ向かう何よりの糧であります。
幸い4月は沢山のコンサートが開催されます。
絶好の機会をありがとうございます。
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府中の森芸術劇場どりーむホールにて