脱却

何事についても満足したことなど生きてこれ迄一度も無く、そのことにどこか引け目を感じながら満足を求め続けてきた過去。それが間違いだった。実は満足しないことでかろうじて生き延びてきたのか…。そう気付かせていただいた 昨夜の疎外についての御話でした。一方、一瞬の満足らしき気持ちが疎外を生む、という経験を かつて自分は LIVE後の打上げで数多く繰り返してきました。打上げは演奏の興奮を鎮めるために必要だ と周囲で言われてきたことを信じ、いつも儀礼のように行ってきました。が、大勢の中にいながら虚しさと寂しさが募り 明け方になっても帰れず、その日の終りが来ることに怯えるのが常でした。これこそ疎外だったのだ、と過去の どうしようもない胸の鈍痛を想起し、今、疎外から脱却する在り方も教えていただき、改めて命拾いした実感に震えています。満足することなく、常に発展するように表現を生み出し未来へ向かう。動きを止めずに進化する生き様を、絶えず いだきしん先生、高麗さんから教えていただき感謝溢れます。
それから、山の神様について。かつて恐いカミさん(奥さん)を夫が 山の神と表してきたという記憶から、山の神は女神さまと思い込んでいました。ですが先生に真実を伺い、女神、男神在り、山の神様たちの大きな存在を感じ 畏れと同時に胸開かれる体感が生まれました。今後、的確な表現ができるように精進していきます。真にありがとうございます。
岩村ゆかり