聖夜の涙
盛岡の応用コースでは、先生の御身内の叔母様が 行商を続け成功しても 決していい調子にならないで…と伺い その御一言に、未来に常に向かい、過去の何にも囚われず動き続ける在り方を教えていただき 感動しました。常に真実は動きの中にあり、あらゆる人や事象全てとの関係があって各々が存在している。真の関係 ということを心に留めながら 昨日のいだきしん先生コンサートに臨みました。
一部。鎮魂の鐘の音のように全身深く染み渡るピアノに胸揺さぶられ、前日の、人は関係の中でのみ存在顕す という温かな御言葉蘇り 涙よりありません。人間を称える気高く美しい音色。神は愛、とはこのことでしょうか。子宮から全身に波紋の如く清水が広がっていきます。聖夜の涙は止まりません。幾重にも会いたかった人の顔が浮かび、何の差別も区別もなく 先生の音は万人に届けられることを知ります。雲母のベールのように重なり続ける音。繊細で美しい悲哀の響きから、やがて上空開け 光射し、その光に照された胸は洗われていきました。二部では先生の左方向から大いなる存在の音色立ち昇り、その音の尻尾は天の星屑と繋がり 自らと共鳴、銀河の只中の先生は大樹の如く輝き見えました。
雪降る気候の中でも身体は芯から温まり、真のプレゼントをいただき感動しきりです。いだきしん先生の御言葉を頼りに探し読んだ「世界は『関係』でできている」。80年代に、ボーアとハイゼルベルクの関係と発見を知り胸踊った感触は、いだきしん先生が そのずっと前より顕されてきたことを後に知る予感だったのか、と、あらためて気付きました。絶え間ない働きかけを本当にありがとうございます。
岩村ゆかり