KEIKO KOMA Webサロン

聖なる時間


一部の初めには、死者の世界からの語り掛けに聴き入りました。それから、生まれて初めて先生の演奏をお聴きするような感覚に驚いたのですが、しかしその時お聴きする演奏は初めてであるのは自明であり、又即興演奏である故の理由をも思いました。何より今迄聴いたことのないような音響に驚きました。演奏を伺いながら人生は諸相が追体験され、思えば死ぬこともできなかったからこそ今ある生命を考え、感無量でした。その感慨の内に、自身を問題に悩み苦しみながらも私は本当に人や社会の為に成したことがあったろうかという深い内省に至っていました。続いてある時間に、覚醒の時間が訪れました。
二部では、将に日常の時間は連続的に聖なる時間となり、聖なる時間が日常の時間に顕れたということは、きっと聖なる時間が日常の時間と為ってゆく希望の時を迎えたということに違いないと思っていました。けれど同時に、紛れもなく人生は常に選択的であるために、無自覚となることの恐ろしさをも思いました。
終戦記念日の昨日、銀座への道中思っていたことがあります。かって私は愚かしくも、先の大戦を日本の終戦とするのは欺瞞と思っていましたが、事実は、民族の滅亡を防ぎ未来への希望を拓く為に終戦が選択されたのであったということでした。その結果今の生命があるのかも知れず、そのことの感謝を忘れてはならないと思ったのです。
改めまして昨日は、この世に顕れた、この世に無い素晴らしい演奏を心よりありがとうございました。隣り合わせた方へも、ありがとうございました。

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高麗恵子ギャラリーにて