習慣と志向
今日も歯医者では治療せずに協議のみ。わたしのこれまでの歯の磨き方では、65%も菌が残余したままだと、言われる。「せめて20%くらいにならないと、治療してもだめですよ。」とも。いくら歯医者は脅かすのが商売と言う(昼食屋の亭主)ものの、ここは一番、正対しなければならないか。一番驚いたのは、朝食後、夕食後の歯磨きでなくて、朝起きたらまず口の掃除、そして、就寝前の丁寧な歯磨きということ。歯間に届くように、歯ブラシの角度を変えてと。言われてみればその通り。だから、これまでの「習慣」を変えるしかない。
駄洒落じゃないが、「歯垢」ならぬ、自分の「志向」に思い当たる。さっき仙台育英高校が優勝した報に小躍りしてしまう。高校野球に感心も興味もないのに。優勝旗が初めて白河の関を越えると聞いただけで、目頭が熱くなる。能因法師みたい。別に、東北の震災被害支援の気持ちからでも、東北民謡研究の実績に因むからでもない。なぜか、「東」に憧れるのである。横浜がわが家の根拠地で、わたしは東京杉並区馬橋の生まれからだろうか。「地霊」が招くのだろうか。上京したら、車窓に流れる農地の色が、関東ローム質の風景が、わたしを迎えてくれ、気持ちを解放してくれる。関西や神戸が嫌いなのではないが。この「志向」は、とれそうもない。(2022.8.22.)