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美しい


京都北山のコンサート前に植物園に行きました。いつから恒例になったか忘れましたが、今回久し振りに訪ねるので嬉しくて堪りません。いつもであれば真っ直ぐ薔薇に会いに行くのですが、ふっと右を見たら黄金に輝く木が見え惹きつけられました。更にその奥には、真っ赤な紅葉が夕日の光の輝きを放っています。水面に映る色とりどりの木々は、細波に揺れながら美しい呼吸を教えてくれます。驚いたのは、木の枝が水面の呼吸と合わせて姿形を変え、伸びやかにどこまでも広がっていました。その波形がおもしろくて自然の美の懐を感じます。薔薇のところに向かいました。夕暮れの中でたくさん花が咲く中、足が止まった薔薇を見つめていました。名前を見て「貴女でしたか」嬉しさに心の中で叫びました。その名は日本の薔薇「凛」初めての出会いも足が動かなくなりました。再会です。確かここら辺にと、次の友だちを探すかのように歩き出しました。少しだけジャスミーナにも会えて、ほっとしました。こんな風に植物園で木々や花と時間を過ごすのは、初めての経験です。足の向くまま、1時間という時計枠が自然時間になっていました。夕空を眺めながら今ここにいることに感謝を述べたら、きれいな満月がかかっていました。「先生、すごい」思わず叫んでいました。これから何が起こるのでしょうと、会場に向かいました。

第一部のメッセージにあった「卵の殻を破るように」の言葉が胸に響き、始まる前から鼓動と一緒に鳴り響き、どうしていいかわからぬはじまりでした。その予想通り、何もかもが木っ端微塵に吹き飛ばされた強い衝撃を体に受けた後は、無我夢中でした。第二部は、自分の中が溶け込む感覚に包まれていました。ひたすらに心地よく、幸せに微睡むような不思議な空間にいました。その時、あぁ、なるほどとわかったのは、先程植物園で既に経験していたのです。体でわかりました。美しいの一言でコンサートが終わりました。ありがとうございます。

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