KEIKO KOMA Webサロン

美しい いのち


3月18日、京都コンサートを開催下さり、誠にありがとうございます。
「お清めの珈琲をいただいてから向かおう」と母に話すと、母の生命も高麗屋さんに向かっている事が分かりました。幻のコグリョウカフェにて高麗さんに母の生命の光景を表していただく事が出来、感無量です。77歳、喜寿のお祝いにと考えていたのです。高麗さんが「遠い所、ようこそいらっしゃいました。お店はお休みですか?」と尋ねて下さり、母が「休みにして来ました」と明るく答えた事も嬉しい変化です。

『子孫の為にと
はたらく生命
大いなるはたらき
受け 生きる』

読んで下さったお言葉に涙が迸りました。陣羽織をお見立ていただいた時も高麗さんから言っていただきました「代々働き者の女性の魂が見える」というお言葉を瞬時に感じ、分かっていただいた事で全てが報われていく幸せを噛み締め、感謝の涙が溢れました。母方の祖母は、沢山畑仕事が出きるようにと町で初のカブに乗っていたと聞いています。車に跳ねられ若くして亡くなりましたが、忙しい母の代わりに保育園の送り迎えをしてくれていた祖母の事は子供ながらに生命に刻まれるように覚えています。母が小さい頃から畑仕事の少ない冬は背中に大きな籠を背負って、地元の海産物や畑でとれた芋を干して行商に出ていたそうです。京都コンサートの帰り三河安城のアナウンスが流れると母が「安城って、お母さんが行商に来てた所だ。汽車に乗って浜松に行ったり山奥の方にも泊まりがけで行って、
本当に働き者だった」と母の口から聞き、私にもその血が流れていることを嬉しく感じました。そして、地元でとれた野菜や海産物を遠く離れた所まで行商に行き、喜ばれていた事も感じられ、嬉しい限りです。母も働き者で、晩年体調が優れなかった父の代わりに一人で仕事をしていましたが、注文の饅頭を作っていたある日、父の様子を見に行くと布団で息を引き取っており、饅頭を仕上げながら救急車を呼んだ慌ただしさは、私にかけてきた電話の様子で察知出来ました。告別式の日も注文の依頼に来たお客様が外で待っており、母は「出来るか分からないけど受けといて」と言い、翌日から仕事を再開し最近まで無休でお店を開けてきました。遠くから買いに来て下さるお客様もいるからお店を閉められない、、、と言っていた母ですが、京都コンサートを誘うと即答で「その日は休むって貼り紙しとくね」と動く生命になった事が最も嬉しいです。
人間として最善の本質、沸きいずる愛とのメッセージに、胸が高鳴りました。清らかで澄んだピアノの音に心身ともに癒され、パイプオルガンの音のエネルギーは凄まじくからだの中心に柱が立ったようでした。
愛が平和な世界を創るという見事なまでに素晴らしい在り方を表現下さり、感動に胸いっぱいです。愛満たされた幸せいっぱいな状態で人に会っていける幸せに涙滲みます。大迫力のパイプオルガンに母は驚き、先生が弾き続けておられる姿勢に感動していました。とてつもない経験をした体感で、帰り道「今朝、相良(静岡の町)を出たと思えないね」と目を丸くして何度も言うのです。一夜明けると朝からひっきりなしにお客様がいらっしゃり、お店から高齢の男性の明るい「ありがとね~」と言う声が響いてきました。買って下さったお客様が「ありがとう」と伝えて下さる事に母は幸せだなぁ~と感謝の気持ちがうまれます。
母は「はたらく」とは、はたを楽にする事だって先生が言ってたもんね~と今日も朝から元気に饅頭を作っています。
素晴らしい経験が出来ましたこと、本当にありがとうございます。
長崎佐智江

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府中コンサート
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府中の森芸術劇場 ウィーンホールにて
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琵琶湖の畔にて