KEIKO KOMA Webサロン

立春の日に


立春の日のコンサートに参加させて頂き、誠にありがとうございます。

一部ではなかなか音とひとつになれない状態でした。が、ずっと演奏をお聞きしていくと、先生の音はこの自然界に存在するありとあらゆるものと交わる中にありながら、変えていかれるはたらきを、わかるための、一部のそれはそれは、ちょっと大変な、修行のような経験でした。そしてそれは見えてきますと、一部でお召しになられていた緑の草木の模様のお着物とひとつの世界でもあったのです。自然界と交流される尊い生命のはたらきにこの度こそ、みえる光景からわかり、感動しました。一部の最後で自由な魂を経験し、人間はこんなにも自然のはたらきから遠ざかる生き方をしていたのかと、人間でなくなっていたのだ、と、コンサートで生きることのど真ん中に至れ、人間になれ、この変容につき、人間とはなにか、が深まる経験をさせて頂きました。

二部では、先生のお召しになられていた黒地に金の刺繍かなにかの素晴らしい帯の世界がドーンと最初に音で現れ、帯とひとつ、と感じたところから始まりました。紫のマーブリングのお着物も存在を際立たされ表されておられ、そのお着物をお召しになられ奏でられるピアノの音は、旋律の先端にとまる精神の翼が微細に息をひそめ、世界に精神の金粉を広げるようにはためいているようであり、その微細さを追いかけていきますと、あまりにも、あまりにも、繊細でやさしい、先生の生命のはたらきが、この世に音として奏でられるその美しさは、この世の悲しみ苦しみすべて受けられ変えていかれる演奏であるからであることを 音とひとつとなりお聞きしていくとわかってくるのです。静かなる音とひとつの内面は、この地が微細に動くように揺さぶられる躍動感がありました。人知れず、日々この世を変えておられることも、演奏からわかってきますと、まったく次元のちがう存在のお方で、そのような方に、今生、私たちはお会いできていること、出会ったからには先生のことを世の中に伝えなければ、この尊い機会を共有させて頂いている意味はないと感じてしまいました。途中からトーンの高い、最も生命が待ち望む光を感じるピアノの音階に入ったとき、天遥か彼方から流れ出るような光が内面と出会い、中心の光が内面から広がっていくのを感じます。このようなとき、生きている、をまさに感じます。アンコールのアリランでは、愛の実現をしていきましょう、と何度も聞こえます。ロシアの同胞とは、先生のコンサートが、ロシアの魂に呼び掛けておられるように感じます。どなたもできない世界平和への道を、コンサートでつくり続けておられる、そんな一席に座らせて頂き、わが状態もみて、先生の生命の美しさに恥ずかしくないように、と、愛の経験によって、心のありかたも、糺して頂けます、この、磨いていただいた魂をどのように生かしていこうか、と問います。立春の日のコンサート、内面にも新しい春の光が差し込みました。素晴らしすぎるこの度のコンサートに感謝しています。

ありがとうございます。

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