空一面に広がる、美しい空間

昨日の三鷹コンサートに向かう前、バランスを崩して脚立から転がり落ち驚きました。あっと思った時から、スローモーションのように自分の体が床に落ちていたのです。重たい衣装ケースをクローゼットの高い棚の上に乗せようとしていたのですが、当たり前に起こるべく現象でした。毎年、衣替えになる度に重たい衣装ケースを、必死で持ち上げていたことを思い出していました。コンサート前に会場で痛む腰を感じながら、「場所を変えればいいだけ」と突然気づき、自分の馬鹿さ加減に呆れ笑ってしまいました。どうして早く気づかなかったのか。毎年苦労して、同じ思いをしながら繰り返していました。この類が多くあると気づき、コンサートが始まりました。第一部「内面の神秘」とお聴きし、この身のまま丸ごと変えてとの言葉に、心底そうありたいと願います。先生の音は清らかな水が全身を洗い清めるかのように、身体中を巡り、体の中の不要なものをすべて祓うかのようです。腰の中心にサウンドシステムがあるかのように、鳴り響いています。あたたかさに体中包まれる時、あまりの気持ちよさにウトウトしていたかすらも分からない程、記憶すらなく余計な頭も働かずに、ただ身を置くことの幸せに溢れていました。

第二部での「継続し、成長し続ける」との言葉に、どうしたらその状態になれるのかと先生の音に集中しました。何度か、自分の体の中から楔が抜かれるような、大きな体感を感じます。この場において、同じ経験、体験をさせて頂くこと、今までの連続の中に今があること、すべてに喜びと感謝と、幸せに拍手を送りました。今まで会社のことでブチブチと思い煩っていたことが、何とくだらないことであったかと実感しました。「仕事なんか簡単、やればいいだけ」と仰る先生の言葉の意味が、やっと分かりました。自分で創っていくこと、切り開いていくこと、正に継続し、成長し続けることの人間のすごさを、教えて頂きました。いつもであれば、会社の時間の枠の中でコンサートに参加させて頂く為に、夜あたふたとしていましたが、今週まるで違う時間の流れの中で先生のコンサートに連続参加させて頂けることのありがたさを、かみしめています。更にそれは、今回はよかったと終わることでなく、あらゆる面でこれからも在り続け、正に継続し、成長し続ける自分のことなのだと、昨夜のコンサートを通して身に沁みます。自分の人生、どう生きるか、今までの在り方ではどうにもならないと、正に正念場であります。

今朝、目覚めた時の空は、一面シルバーホワイトの雲に覆われていました。空を眺めながら鳥の囀りに耳を傾けていると、その美しい静寂なる空間に自分も溶け込んでいくようです。最高に幸せと、感謝する朝です。ありがとうございます。