稀なる経験
第一部「人体の宇宙への旅」
本日も何か怪訝そうな顔で銀河鉄道の停車場で、一人、二人と集まってきて乗車の時を待ちます。こんなことを言っているうちに銀河鉄道はやって来て、あっという間に満席になりました。
広大な宇宙を進む、その進路はできるだけ体内と酷似しているところを通る予定です。
極めつけは銀河に到達したときに、我々の頭脳がどのように反応するでしょう。
頭脳と広大な宇宙の銀河は酷似しているという研究があります。
それを確かめたいとおもいます。
銀河は恒星が連携しています。
人間の頭脳も860億個の脳細胞が連携してうまくはたらいているはずです。
第二部「人体の宇宙への旅 つづき」
宇宙も広いけれども、人体も広く奥が深く、目にもとまらぬスピードで進んでいます。銀河鉄道はようやく予定の半分位まで来ました。
これから徐々に銀河に接近し、銀河の星と星雲の間を多少はスピードを落としてじっくりと進みます。なにせ、頭脳と酷似している銀河を通るのですから。
頭脳の反応を確かめます。頭脳の脳細胞どうしに愛は存在するのでしょうか。
ワクワクする始まりでした。今日も銀河鉄道に乗れ、異次元を経験できると考えるだけで楽しみでした。始まりは、パイプオルガンの神秘的な音から始まりました。一音で異次元の空間、場が作られました。目の前にはパイプオルガンを演奏される先生のお姿が見え、お召しの着物は藍染めの濃紺で龍が描かれています。北緯40度の地の空の色とひとつの着物の色は、私たちを銀河へと連れていってくださる御方のお召し物と感じ、これから見たことも経験したこともない素晴らしい世界へと旅立つ躍動が生まれます。様々な経験をさせていただき、いつ銀河に飛翔するかと緊張して構えることのおかしさに気づき、「できるだけ体内と酷似しているところを通る予定です」と、「頭脳と酷似している銀河を通るのですから」との表現に、銀河鉄道の操縦士は先生なので、身を任せていればいいとそのままにいました。第2部もそうでしたが、この世では頭は働かないとわかりました。宇宙空間を感じる状態では、皆が存在表し生き、全体的には美しいバランスが取れるように頭が働いていくことに気づくのでした。良いことや悪いことも宇宙空間ではないと目が覚めました。それぞれが生きていけるように頭が働くことであり、良い悪いというところで留まる頭は働かないということが見えるようにわかり、苦笑します。人間が生きる空間が、先生の音から作られる宇宙空間となれば、人間は人間となり、良い社会が作られると考えます。銀河に突入したと感じることができましたのは、体の軽さからでした。宇宙空間に飛翔していると感じる身の軽さに驚きました。後半の演奏からは、先生のジェンダー講座で学ぶ「男と女のある何か」を体感し、図形でも見え、感激します。白銀に輝くアスクレピオスの杖も見え、この空間に身を置き、エネルギーを受けたら、体の具合が悪くても治癒することが見え、希望を感じました。ここは全てがあると喜び溢れます。神という表現は畏れおおく、また真の意味でわかっていなければ使えないと考えていますが、様々に作り上げた神ではない真の神と表現したい存在を感じ、真の神と繋がってこそ人間は人間になれるのだと感じ、安らぎに包まれました。アンコールのパイプオルガンの演奏と手拍子はとても困惑しましたが、遥か彼方に通じるところを探し、手を叩くと、心が澄み、落ち着きました。そぞれが大いなる存在につながり、皆で一緒に容れることを経験しました。新しい時代の在り方と感じ、楽しいです。神聖なる場に身を置かせていただき、自然と頭を垂れ、心からの拍手を持って終演となりました。外へ出ると、心地良い風が吹いています。新しい時代の風と感じ、全ての人が真の幸せを実現し生きていけることを伝えてくれました。美しい地での人智を超えた素晴らしい経験をさせていただき、心から感謝します。ありがとうございます。