秋の風吹く朝に
高麗恵子さんの墨文字が空間をつくっている和室「京の華」に先日、ダウン症と診断されている女の子とお友達がいらっしゃいました。玄関に飾ったいだきしん先生の撮影された山桜のお写真と高麗恵子さんが撮影された五女山の黄色いお花に、立ちすくむお二人。この光景になんでこんなに心臓がドキドキするのでしょう。。。と、驚かれていました。廊下などにも詩を展示させていただいているので、声にだして読みながら和室へいきます。誰かの生命に反応する詩があると身体中あつくなります。
白いコーヒーと葛焼きをいただきながら、さりげなくも語らうひとときが、懐かしく楽しいです。女の子が、「おじいさまのお部屋にも墨の文字があった」とお話しされはじめた時、空気がかわっていきました。そして高麗さんの文字のなかから指で指し示した文字は「愛」「永遠」「高麗」でした。この三文字が大好きとお話し下さいました。なんの曇りもない表情に感動しました。
女の子は、高麗恵子さんの墨文字の出会いから、お家ブティック「ロマンの香り」にみんなでいきたいということになり、3人で伺いました。
マーブリングのTシャツを決められて、生まれてきた女の子の言葉は、「春の風 天へ 宇宙へ 未来へ」でした。まん丸の笑顔でゲットしました。私も、次なる女の子のパワーにうれしくなりました。
府中でのコンサートも3回参加されて、販売ブースにいた私に近づくと、「出会い」の本を指先し、生命を癒すの「生命」を指差し、「生命 出会い」とコンサートでのことを語ってくれました。
それから、お住まいでも朝に詩がうまれると、朝食もままならずノートに書いているそうです。
高麗恵子さんの墨文字からはじまる一人一人の出会いが、何かに動きはじめているようです。
朝の風はもう秋です。
尊い機会を、ありがとうございます。