秋の深まり

何処からか金木犀の香りが爽やかな風に乗って漂ってきて、一日中そのやさしい香りの中で過ごしました。
12日の三鷹コンサートを経て、内面に無限に広い、何も無い空間が生まれています。今まで五感を通して感じてきたものは、それが良さそうなことであっても全てノイズに感じられてきました。真に必要なこと、真に大切なことは、何も無い広いひろーい空間から無限に注がれ続けていて、それを受けとれる素直さ、豊かさを育んで頂いています。金木犀の香りも、穏やかな日差しも、新しく開かれつつある広大な内面にどこまでも浸透していく感じが、秋の深まりのなか、穏やかで優しいです。

昨日、高麗さんのビデオ講演会をKeiko Koma Ch.で拝聴しました。そのなかで愛麗花さんのお話に深く心打たれました。愛麗花さんの純粋な、やさしい心と、それをちゃんと理解され、受け入れていかれるご家族と高麗さん。愛麗花さんの尊い心が、こうして未来へと生かされ育まれていくことが、我がことの様に嬉しく、そして深い安堵の気持ちが生まれました。
自分が子供の頃、おそらく同じような大切な場面は、小さな出来事や些細な心の動きの中に数え切れない位あったことでしょう。けれど親や周りの大人達が分からずに、折角芽生えた心は否定されたり、たしなめられたり、時には茶化されたりすらして、どれほど大切で尊い“その時”が、悲しくも喪失していったことでしょう･･。けれど今、愛麗花さんのお話をお聞きして、失われてしまった“その時”が取り戻され、喜びとなり、深い安堵となったのです。
愛麗花さんの美しい心が、これからどんどん豊かに育まれ、開花していきますようにと心から願います。
お話は今も深く心に響き、深まっています。ありがとうございます。