確かな一歩を歩めた。
高麗先生の書き込みを読んでいて、三か月ぶりに仙台のお住まいの掃除をされたという記事が目に留まった。当たり前と言えばそうなのだろうが、普段から気を付けておられるはずの高麗先生でも、ちょっと掃除しないでおくと、なにか禍々しきものがたまってしまうのであろうかと。掃除や片付けが、まず最初の一歩であることが、改めて思われたのである。そして、今日、わたしは、別の一歩を刻むことが出来たのである。
かねて、中小企業の経理者や商店主、工場運営者たち、一見、「国語」とは無縁の人たちに「言葉の学び」を展開したくて仕方なかった。「言葉は大事」ということを、「口より銭」という意識にぶつけて、真の意味での成果や成功を導くような道を創っていきたい、と思っていた。一昨年から、コンサルタントにも相談し、事業家にサポートをもらったりし、企業人向けの「言葉サロン」を企画してきたのだ。ようやく実行に移せると思ったら、この「コロナ禍」で延期を余儀なくされ、そうはいっても放っておくわけにもいかず、この度、チラシを送付したりして、やっと開催にこぎつけたのだった。ところが、周知期間も短かったこともあり、応募した人はたった一人。これでは会場費も出ないくらいで、経営的にやるべきではなかったのかもしれないが、ともあれ一人でもやろう決めたのであった。そして、結果を得た! その参加者は、「こんなに面白く、言葉に対する視点や気づきを得たのは初めての体験。職場での会話に支障を感じていたが、おかげでうまく自分の気持ちを言葉化し、気持ちを込めたもの言いが出来そうに思う。また来たいし、仲間に広めたい!」と絶賛してくれたのだ。お陰で、ずっとやりたいと思っていたことの第一歩を築けたと思う。
出かける前に仕事場の水場のシンクを洗い清めたのが良かったのかも。