真実の時

余りの衝撃と感動に震えた東北での日々。いだきしん先生の御話の深さと膨大な命の情報に、この日々の経験から自分の身に起こった変化をどう表現したらよいか わからないでいました。自分の願う真の表現が叶わず、時間だけが過ぎていく。すぐ表現できずに気持ちばかり焦る 正に ’存在’ を遠ざける自分の時間の在り方に直面し、日常の生活を見直しています。一人一人 自分の時間があるのが人間である…時間性についての御話は、これまで音楽の仕事に携わってきて、人其々の身体に流れる特有のリズムがあることは常々感じてきました。これを 音楽を演る者の共通語では 各々に身体の ’タイム感’ がある、という言い方をしてきたのですが、各々のタイム感を潰さずに 如何にハーモニーを調和させていけるか。それにはまず自分特有のリズムを其々自覚することからが始まりである。このことを想い出していました。自然と調和する生き方を先生から学び、神に通じていきたい自分の本音を実感しています。そしてジェンダー講座で 先生のかつて出会われていた、施設にいらした元芸妓さんについて。真の恋をした女性が その秘めた恋を自らの芸事で現す、渾身の舞を先生の御誕生日に披露された御話。淡く美しい映画のような場面が浮かび、そこに余計な言葉は一切無い。命を賭けた舞を踊るその方の生き様を想い、涙が止まらなくなりました。真実の恋、創造神Erosの力は、映画などでは表せないほどの美しさであることを 先生の御言葉で教えていただきました。本日、その神 顕れると聴く三鷹コンサートに参加叶い 喜び溢れています。真にありがとうございます。
岩村ゆかり