KEIKO KOMA Webサロン

直く


長崎に原爆が落とされたわずか1日前の8月8日、私の住む街も空襲があったことを知りました。きっかけは、近所にいるお地蔵様の中に、土台しか残っていないものがあって、これが実は生涯に108体の地蔵を彫った仏師の作であったことから、この仏師の足跡を調べている最中に、この土台しか残っていない地蔵が、1945年8月8日の空襲で破壊されたことを知ったのでした。このお地蔵様は江戸時代から戦争末期までどれだけの人々の祈りを受け止めておられたのだろうかと胸がいっぱいになりました。この街へ戻っての再生活が始まって11年目を迎えました。10年以上、毎日のようにこのお地蔵様にご挨拶をしてきました。小さな街の小さな自分は、いつもお地蔵様に「心 直くあれ」と叱咤されてきました。今もまだ邪念多い不束者ですが、高麗さんのまっすぐな姿勢、先生のお姿に、人が「直く」あることの尊さ美しさを教えていただきながら人生を歩んでおります。弱くもあり卑怯なところもあり未熟な人間ですが、先だって書かせていただきました「考えます」を忘れることなくまた進んでまいります。高麗さんが無事に東北にご到着の報せ。世界を動かす大きな波を感じております。心からありがとうございます。

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東京高麗屋にて(8月20日)
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NPO高麗 迎賓館にて
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三鷹市芸術文化センター 風のホールにて