KEIKO KOMA Webサロン

盛岡にて


私が今日の盛岡コンサートに行くと決めたのは、恥ずかしながら愛犬の命日だからでした。2年前の今日、ヤマハホールのコンサートに間に合わせるかのようにして旅立ちました。コンサート中も愛犬は私の腕の中にいました。そして先生のピアノの中で光となったのです。その記憶に、何を追憶したかったのでしょうか。2日前の夜、鉄砲百合に愛犬の魂を感じ、お盆に帰ってきたと分かりました。今朝も亡き父が植えた薔薇の蕾に、大好きだった庭の片隅に咲くオキザリスに魂を感じたのに、更に何を私は求めているのだろうかと考えながら、新幹線に乗り込んだのです。盛岡の空を見上げた時、「そうだったんだね」と思わず呟きました。とっくに光となり、大空に現る存在を見たからです。自分都合の更なる勝手な期待を抱いていたことを、コンサート前に気づきました。

第一部「超越」、7、大逆転とメッセージが続きます。過去、記憶、延長、何もかもが無用であると分かりました。実は何も無かったのです。自分が自分で勝手に妄想したり、記憶を好き好んで引っ張り出していただけでした。何ていうことでしょう。ここから、始めればいいだけと気づきました。更に、何を私は大逆転するのかと考えていました。オセロをひっくり返すかの如く探したり、引っ張り出すのは無用。何もないことから始めるのだと、これが私の大逆転と言葉が生まれたら、演奏が終了し驚いて拍手を送りました。

第二部は、メッセージをお聴きしながら涙が溢れます。やさしい第一音から始まり、包まれる世界。銀河の無数の光が煌めく空間の中、これ以上の愛の世界があるのでしょうか。メッセージ通り、普段どれだけ時間に縛られて、硬く強張り生きていたかが、よく分かります。超越を超えた世界に身を置き、時空を超えて世界に伝わっていると分かります。突然、ある一音が何かを削ぎ落とすかのように、スパッと断ち切りました。ここから、新しく始めると分かった瞬間です。外に出れば、穏やかに雲が広がっています。コンサート前に現れた存在の空は、夜に染まっていました。七日間のコンサート、講座をありがとうございます。昨夜の応用コースは、まだお聴きできていませんが、オンデマンドで拝聴できる今の幸運を活かし、何度もお聴きし身につけます。

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五女山の愛 第3弾