白い力
アントレから一夜明けた雲一つない快晴の中、清々しい空気に包まれてのヤマハホールへの道でした。豊かな時をありがとうございました。
第一部の演奏から描かれる世界は大自然そのものの力強さを感じ、畏怖にも似た気持ちが生まれました。氷山の連なる山々に海の青が映え、水色の輝きに満ちていました。意識がどんどん拡大し、宇宙から地球を眺めているような豊かな解放感が拡がっていきました。
突然、空に一条の星が輝き、ものすごい光量の波が押し寄せ、すべてを洗い流していきました。まるでダイヤモンドダストのように空間には歓びの粒子が舞い踊り、自分の体も感じられないほどに空間に溶け込んでいました。
第二部からアンコールの演奏では首の後ろから翼がはえたように、どんどん上に吸い上げられるような力を感じました。中盤からは演奏に乗せて風が体に吸い込まれるように入り込み、暖かな愛に包まれるような体感になりました。比較することなく自由であれと、私が私であること、すべてが繋がりひとつであることを体で感じていました。すべてを赦し受け容れる大きな存在に包まれて、ただ存在あることへの感謝よりありませんでした。
今日もまたコンサートがあるなんていいのかと感じるほど、素晴らしい美しい空間でした。今日もまたよろしくお願いいたします。