疎かにせず歩む
府中でのコンサート、第一部のメッセージ「意志の世話をする」とお聴きし、初めての言葉に首を傾げました。ですがメッセージをお聴きする中で、自分勝手に決めつけていたことを指摘されたような感じがしました。思いがけない、先生のやさしい第一音から始まった時、なぜか安心し、緊張がほどけるように安堵感が広がります。その限りなくやさしい空間の中で、またしても頭の中でガチガチに決めつけていた自分に気づきます。干からびた土の上に、こうあるべきものの意志なんて生まれるわけがありません。やわらかな春の日差しを燦々と浴びるかのように、ふっくらとやわらかな土を、まだ形には見えませんが何かが息吹いている予感がします。体中の余計な力が抜けて楽になりました。新たな土壌と息吹を頂きました。
第二部「分かりながら」は、宇宙との交信を交え、際限なく広がる無限なる世界につながる命です。分かりながら分かっていく喜び、分からないことも分かっていく喜びを経験しました。アンコールが終わると同時に、あまりの計り知れない経験に思わず唸ってしまいました。時間に追われる毎日の日常の中で、この経験を活かすにはと考えています。一つ一つ、疎かにせず歩みます。ありがとうございます。