生命の内にある本質を表す人間の人生

コンサートホールに着き、すぐにコンサートメッセージを読ませていただき、武者震いが起こりました。望んでやまないメッセージです。「一者から伝えること」この一言だけでも魂震え、今日のコンサートはやはりただ事ではないと心の中で合点がいきます。いつもただ事ではありませんが、コンサートに向かうプロセスの中で、ただ事でない中身を感じているのです。

「　本来、「知性」により、「一者」からの働きかけを理解し、その時々種々様々に顕わされます。「一者」とは世界の根源をなす第一の最高の原理です。「知性」があるということが人間であることの特徴です。「一者」「知性」をこのような意味で使います。「知性」に働きかけている、あるいは「知性」によって理解されることが本質的な感動です。よく内面をお感じください。」

一音一音を聴き逃すまいと最初から音から見える図形を言葉に表すことに努めました。音はピンクの光に見えピンクの光が活動する動きが美しく、香りも華やかで爽やかで、草原を駆ける風のような清々しさに包まれ、美しい空間が広がりました。ふと私が母の胎内に発生した瞬間の光はピンクの光と確認すると心臓に花が咲いたようになりました。やがて、闇に狙われ、光を隠し、内なる力が小さく、弱くなっていきます。光をそのまま表に表したら、潰され、殺される恐怖と闇が見え、光を隠せば、たとえ生命はあったとしても真の意味で生きていることにはならない虚しさ、苦悩があります。先生に出会う前の私の人生がそのまま現れているのだと気づき、この後はどのように図形で見えるのかとドキドキします。遥か彼方より注がれる一条の光が、闇を突き破り、私は一条の光と繋がり、内なる光と空間の光が一つに融合すると同時に一気に次元が変わりました。その後の演奏は次元を超え続け、大いなる存在がずっと共にある世界でした。人間の生命の働きの尊いこと、計り知れない程神秘的なことを生命でわかります。この素晴らしさを表すことが人生であるとわかった時、人間の人生は美しくどんなドラマよりもロマンチックで面白いことに喜び生まれます。普段、頭の天辺にある闇は、生きることの真の意味を受け容れずに、尊い生命を活かしていけない意識となります。生命の働きの尊いことを真にわかったなら、こんな意識などあっては決してならないこととあまりに愚かになる自分を正します。すると、頭の天辺の闇は消え、頭の天井のように見えた壁は解かれ、大いなる存在とダイレクトに繋がることができました。大いなる喜び生命に満ち、幸せに包まれました。計り知れないほどに尊い生命の働きを表すことが人生とわかった時、先生のメッセージ「知性により一者の働きかけを理解し、その時々、種々、様々に顕わされます」が一致しました。胸の内は感動の嵐が吹き抜け、涙、涙となります。生命の内にある本質をわかるプロセスを経験させていただき、これほど面白く、豊かな時はないと深く感謝します。人生でこのような機会を持てることを幼い頃より欲していました。

第２部も素晴らしく求めてやまないメッセージです。「世界中に働く大いなる存在」「俗事にとらわれず、ただスーっとある時、今までのどのようなエネルギーも超えた聖なるエネルギーに満ちてること、感動も超える感動と自己の命が生まれ変わったような内側からの力に満たされ、感謝を超えた感謝が生まれ、未来に希望を見ます。」

まさに雑念にとらわれることだけはしないと決め臨んだコンサートですので、先生のメッセージのお言葉「ただスーっとある」ことを心がけました。神々が動き続ける演奏にただ共にあろうと必死でした。その、ものすごいスピードは何を意味するのかと考えました。本当は常にこのスピードで大いなる存在は働きかけてくださっているのだと考えた時、この働きかけに気づかずに生きているとしたら、もはや生きているとは言えないのだと考えます。生きているということは常に働きかけてくださっている大いなる存在に気づかないとはあり得ないことです。神々の働きかけのすごさを目の当たりにし、考える間もなく、雑念などわく間もなく、通り過ぎた後の演奏は、心臓の「あ」の音と感じました。四月二十五日にモスクワにてコンサートを開催予定でしたが、コロナウイルス感染により延期となり、迎賓館でコンサートを開催させていただきました。その時に聴いた演奏を私は「愛の音」と呼んでいます。毎夜、自宅でこの時のCDを聴いています。この音を聴いていると「生きている」と実感でき、幸せです。今日も心臓が解き放たれ、宇宙までも広がっていく体感が心地よく、自由を感じ、ただただ幸せでした。「あー」と声のない声も聞こえ、宇宙までも届いたような体感になった時「い」という声のない声も聞こえ、「あい」と言葉になった時、世界中の人と繋がっていける喜びに震えました。心臓の奥では同胞との出会いを予感しました。世界中にはどこかに必ず同胞はいると感じました。世界平和を実現する同胞です。世界中の人と愛によって一つになれ、平和が実現する光景も見え、希望に満ち溢れます。感動のコンサートが終わり、心からの拍手をしました。そしてアンコールでお聴きした聴いたこともない不思議な音に度肝を抜かれました。どこから生まれる音なのか、生まれて初めて聴く音でありますが、この上なく美しく澄んだ音です。ふと宇宙に交信しているのかと感じ、次元が変わる喜びが湧いてきます。続く音も初めて聴く音でした。ここでは間違いなく宇宙へ交信しているのだと感じ、この世だけで生きる人生ではなく、次元を超えこの世もあの世もない世界を垣間見、希望を感じ、コンサートが終了しました。とても感動し、喜び満ち、希望に満ちるコンサートでした。ただ事でない要の時のコンサートはいつも動員が大変となります。今日の経験から、これほどの経験ができるコンサートを外すなど考えられないと感じる気持ちは正直な気持ちです。皆で経験できれば。。。と望みます。ありがとうございます。