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生き語る真


5月15日、奈良の地での「高句麗伝説」コンサートを誠にありがとうございます。私も無事に席に座り、迎えることが出来ました。始まる前も重荷のような苦しみでぼーっとしておりましたが、コンサートが終わった時には、それを遥か上まわるほど茫然自失でありました。コンサートの始まる時のあの空気と重圧の中、音が生まれ、言葉が生まれて表現することの凄さは本当にすごいと感じます。私だったらこわくて恐怖で押し黙って何も言えない環境でありました。そして、音と言葉で発する表現によって、その空気と歴史と地の重みまで解放され解決されてゆくのです。始まる前とはまるで別次元の世界へ、どんどん変わっていました。コンサートを経験した今、私は生まれて初めて全身が生きた心地がします。それは今まで身体の半分位が死んでいたことに気づき、よく今まで生きていたというか、生かして頂いてきたことに感謝でいっぱいです。昨日の「高句麗伝説」コンサートでは何億光年もの長い歴史を体感しました。私の人生、ひとりの人の人生とは、長い地球と人間の歴史があり、今に繋がっていることをひしと体感しました。地の底の闇のような時、ぬけ場所もなくものすごい暗闇の中にいる様でありました。恐ろしい仕組みの、人間と人間の世界を取り巻くものを見ました。しつこいほどの闇の世界の誘いに、恨む事、やり返す事、人を恨み殺し、自分も呪い殺すこと。全ては、人類滅亡への道をたどっていた歴史でした。そのすごい闇のシステムに、その歴史が絡み合う巣窟の世界の中で生き延びてきた者は崩壊と瀕死の危機です。長い歴史の中で、身体にしみつき、すみついた生き方は、滅びの時を迎えました。空間が美しくなる今、崩壊するのです。真の人間のみが生きられる、“真に人間が健やかに生きてゆける世界”の誕生です。闇と結託してでも生き延びてきた私の一族であることを身に痛感して、それでもここまで生命が続き、私は今このような時を迎えられて、“歴史の大ロマン”です。父そして私まで続く長いその歴史ですが、私の妹は両親が「いだき講座」を受講させていただいた後に誕生している生命なので、このような闇々しさは一切受け継いでいないようで、姉妹でもまるで違う反応であることが、すごいことであります。このように自らの歴史をわかりそして解放していただき生きてゆくことは本当にたのしい人生です。

奈良での「高句麗伝説」コンサートで、「高句麗」の真の恐さ、真の強さが顕れていました。その時見事に作られた恐怖も消え失せました。闇の世界のシステムが作る恐怖など、本物の恐さではないことを知ります。本当に恐ろしいこととは、美しいことでした。そのしつこい闇の世界の誘いにものらない、その闇の世界からすると、それほどの恐怖はなかったのです。「高句麗」はそのような闇の世界の誘いにものらない、美しい民族であります。この地球上で類稀なる尊い御方々であります。
なんというなつかしい光なんだろう…。その眼に、この光が再び宿る日が来るなんて…。と私の身の内から声が聞こえるようであります。遠い日の、たくさんの私の前に生きていた人たちが夢を見ていたことが現実となり顕れて、出会えた今です。ありがとうございます。

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