“生きる糧”を得に!
あす、仲間の車に乗せてもらって、東京の「高句麗伝説」に行くことが決まっているので、もう今日から気持ちが高揚しています。朝、白川静さんの『初期万葉論』を読んでしまって、白鳳・天平の間のわずか20年くらいの間に、氏族社会から律令体制へと時代は大きく変わり、短歌も、呪歌的伝統から士大夫の個人的抒情に大きく変容していくといったことを知った高揚も手伝っている。このころ日本語も大きく変化したのだし、もっともっと知らねばならないという好奇心は、すでに「生きる糧」でもある。意外のこの時期の変革は、現代につながるものかもしれない。防衛問題もあり、疫病問題もあり、政治的な混乱もあり、宗教的な興亡もありで。やはり『万葉集』を勉強し直さないと。大和言葉の力も、もう一度見直さなければと思う。そして、高句麗人の強い精神、五女山の息吹、世直しの気力こそが、金銭以上の「生きる糧」と分かっているので、それを体験できることへの期待は大きい。