KEIKO KOMA Webサロン

琵琶湖湖底の深さまで


心ならない結婚をしてしまい、自分の弱さと異質さに絶望し、琵琶湖の湖岸をさ迷ったことが、50年以上前にあった。その前から、哀しくなると、ひとり湖北の民宿に逃避していた。「琵琶湖周航の歌」を口ずさみながら、さざ波の渚を歩いていると、それでも頑張って生きて行こう、なんとかなるさという気持ちになるのだった。感傷的で、だらしない自分がまだそばにいるが、今夕、湖岸から比良連山を眺めていたら、「なに、これから強く明るく生きていこう!」自分に嘘をつかず、ひとに嘘をつかれず、真の自分を表わして、精一杯やるまでという気持ちになるのだった。昨夜の「応用講座」の成果だ。
 琵琶湖は心の鏡、宇宙の鏡であり、心の鏡であるというメッセージが耳に残り、琵琶湖の沈黙が人を深めていくという言葉に共振する。コンサートで、一部では、どんどん奥深く、まるで深海の底に入っていくように感じ、第二部では、小さな金のハンマーで「心の琴線」の調律をされているような気がした。それが面白いことに、善悪や正誤ではなく、反省や謝罪でもなく、気づきや諦めでもなく、とても微細なことまで、叩かれて、試されるのである。そうか、そうすればいいのだ!と思った瞬間に、そうじゃない、そのままでいいんだと気づいたりする。そして、「内なる自分」が打ち出される感覚だった。終了後、思わず、Sさんに、「繊毛の部分から洗われた感じで、身体の芯から再生できた!」と言ってしまい、隣りのUさんには、「またやり直しましょう!」と声を掛けてしまう。さらに、帰路、Fさんと帰化人のことを話し合いながら大津駅まであるく。まさに「心もしのにいにしへ思ほゆ」だった。ありがとうございます。(9/19)

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